拍手お礼SS 42


- 手を繋ごう - 浅クロ編。


「れの!」
浅野は背後から掛けられた声に素早く反応する…
声の持ち主は。

「クロさん!今、上がり?」
「あぁ。れのも上がりか?」
「うん。…手を繋いで一緒に帰る?」
浅野が躊躇いがちに。でも、期待を込めてそう切り出すと、クロウはニッコリと笑い…

「どうして?」
と、つれない一言を。

「どうしてって…俺が繋ぎたいから?」
「…なんで俺が、れのに付き合わなきゃならない?」
「恋人だから?」
「・・・・」
「なんでソコで黙るの!? 焦るでしょ!!」

浅野の慌てた様子にニヤリ。と会心の笑みを浮かべ…
スルリと浅野の手をとる。そして…
クロウは浅野の指をペロリ。と舐めた―

「ク・クロさん!?」
「甘い匂いがしたのに…甘くない…」
「当たり前でしょ!? それに、その匂いはさっき作ってたシュークリームの匂いじゃ…」
「あるのか?」
「…ありますケド…」
「今晩、持って来いな。」
「…じゃあ、部屋まで手繋いでくれる?」
「交換条件か?偉くなったな…」
「え!?」

焦る浅野を目の端に流し、クロウは。
先ほど自らから娶った手を、そのままに寮へと戻り始めた―

「クロさん!?」
「これで、シュークリーム全部な。」
「…うん…」

チョット幸せな浅野であった…


「まあ、たまにはね。」とはクロさんの言。(笑)